弁護士でなくても知りたい詐欺罪という刑事事件

弁護士でなくても知りたい詐欺罪という刑事事件

まとめ

●オレオレ詐欺

最後に,「オレオレ詐欺(母さん助けて詐欺)」を見てみましょう。オレオレ詐欺が流行を始めてからかなりの時が経ちましたが、未だに被害の発生が絶えず、驚いてしまいます。もっとも、被害者の多くは高齢者の方であり、自分も、同じ年齢になって、その場にいたら、と考えると、焦らずに被害を回避できるか、自信が持てません。

実際のところ、最近はかなり手口もこんできているようです。かなり詳細なマニュアルが準備されているとのことで、被害者からの想定問答集や、「どんなときに電話をかわるか」、「警察に逮捕されたら黙秘しろ」等、ロールプレイングマニュアルまでも完備していたような事例も伝わっています。


●改めて詐欺とは

大まかに詐欺を俯瞰しましたが、意外にも細かく検討する必要があることが分かり、驚かれたのではないでしょうか。刑法においては、明確性の原則から、構成要件はかなり細かく認定されなければなりません。その中でも詐欺は、特に認定に困る部分が少なくありません。各ページでご紹介したように、欺罔行為、錯誤、処分行為、財物・財産上の利益の移転、それぞれの認定に微妙なところが存在するからです。普段のニュースで詐欺の報道がされた際は、欺罔行為、錯誤、処分行為、財物・財産上の利益の移転、それぞれを細かく確認してみると面白いかも知れません。新たな発見もあることでしょう。でも、あまりに勉強し過ぎて自分が詐欺師にならないようにしましょう(笑)。

このページのTOPへ